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【17】件 登録されています。


キーワード: and and  ジャンル:  
■幽霊車■怪談噺  読み:ゆうれいぐるま

別名:
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<登場人物>
・客
・車夫(くるまや)
・もう一人の客
弐人乗りの車夫さん。その懐で赤ん坊が泣く。客の一人が、「大変だ」ってんで車を止めて氷屋で話を聞くと、女房が死んで独りで育てていると言う。余りに貧乏で甘酒一つ買ってやれない。葬式出したその晩の枕元に、女房が出た。「子供が泣いたら私の着物を掛けてやって下さい。」乳のでない男手一つ、その通りにすると、子供はピチャピチャ吸っとる様子。それからというもの、車が坂にかかると、女房が後押ししてくれるから楽んなった。更には、そのことが近所で「幽霊車」と評判になったそうな。「冗談じゃねえ、もういい」ってんで、そこそこにお銭を渡して、客二人は慌てて氷屋を飛び出す。「あの車、汚ねえったらねえ。その上幽霊車だと言いやがる」と言うと、もう一人の客が「まさに幽霊車たあ、あのことだ」「どうしてだい?」「お前さん、よく見てねえんで?」「あー!道理であの車夫、おあしが無かった」
■湯屋番■居候.幇間噺  読み:ゆやばん

別名:
別名:
<登場人物>
・若旦那

勘当された若旦那、風呂屋への奉公を紹介されて「あんまり役者はやらないが」とぼやきながらも試しに行く事に。うまい具合に番台にたどり着くが、男ばかりで女湯はがらがら。「こうなったら男湯はしめちゃおう。そのうちあたしに惚れ込む年増が出てくるよ」番台の上で若旦那の夢は膨らむばかり・・・
■新聞記事■新作落語  読み:しんぶんきじ

別名:
別名:
<登場人物>
・男
・隠居
・男の兄貴分
ある男が隠居を訪ねると、男の友人の天ぷら屋の竹さんが殺されたと新聞に載っていると言われる。
なんでも、ゆうべ入った泥棒に殺されたのだと。
しかし、その泥棒は逃げて5分経つか経たないかのうちに挙げられた。
なにしろ、入ったうちが天ぷら屋だから・・・・。
実はご隠居の暇つぶしの落とし噺だった。だが男は感心しきり。この噺をどこかでやってみようと表に飛び出し兄貴分の家に行く。
オウム返しでやってみるがもたもたしてるので兄貴分に悟られて先にオチを言われてしまう。
悔しがってると、兄貴分が言うにはこの話には続きがあると言う。
働き盛りの竹さんを殺されたおかみさん、供養の為に自慢の緑の黒髪をプッツリと切り尼僧になった。
何故かと言うと・・・・。

サゲが中程と最後にある2段落ちの一席。

■動物園■新作落語  読み:どうぶつえん

別名:ライオン
別名:
<登場人物>
・男
・興行主
・トラ
失業中の男が知り合いの興行主に仕事を世話してもらう。
仕事は興行中の移動動物園の呼び物の黒いライオンが死んでしまったので、その毛皮の中に入り檻の中でライオンを演じると言うものだった。一日中ノソノソしていればよい。しかも給料は百万円の提示。男はこの仕事をよろこんで引き受ける。
興行初日は大入り。やっこさん、檻の中でライオンになりきっている。
初日特別興行ということで、西洋における百獣の王ライオンと東洋における百獣の王トラのどちらが真の王かを決める一騎打ちのショーを行うという。
そんな事は聞いていないと男は驚く。トラとの間の鉄柵が取り払われるとノシノシとトラがこちらに近づいてくる。百万円で命を売ってしまったと反省しきり。そこへトラが勢いよく襲いかかってくる。
もうダメだと諦めた瞬間、トラが耳元で一言・・・・。

すでに多くの噺家が持ちネタにしている古典になりつつあるいわゆる旧作のひとつ。
■女房の屁■新作落語  読み:にょうぼうのへ

別名:屁の女房
別名:
<登場人物>
・女房
・夫
・大家さん
長屋に暮らす男。ある日、大家さんに呼ばれて行ってみると縁談だと言う。
日が良いのでその晩さっそくお腰入れという事になったが、実はお嫁さんには欠陥があると言う。
ここまでは、古典落語“たらちね”とまったく同じ。
「分かった!欠陥てぇのは言葉が丁寧なんでしょう。」
この台詞でこの噺が垂乳根でないことに気づく。
実はその欠陥とはおならをよくすること。そんな事は構いやしないと一緒になった。
お嫁さん、しばらくはおならを我慢していたが、3日もすると我慢も限界。亭主に話して3日分のおならをすることになったが、おならで飛んでかないように柱につかまっていてくれと言う。
しかしおならは予想以上に大きくて長屋は半壊。このあとは奇想天外なサゲが・・・・。

垂乳根の改作の一作。



■猫と金魚■新作落語  読み:ねこときんぎょ

別名:
別名:
<登場人物>
・旦那
・寅さん(鳶頭)
金魚を飼うのが楽しみな旦那の最大の悩みは、大事な金魚を隣のネコに食べられてしまうこと。近所付き合いもあるので文句も言えないので困っている。
ネコの手の届かないところに金魚鉢を置こうと考え、湯殿の棚の上に置いてみたが、ここにもネコが来て金魚鉢に手を入れかきまわしている。
そこで、湯殿の戸と窓を閉めてネコを閉じ込めてしまい、出入りの鳶頭の寅さんにこらしめてもらう事にした。日頃から寅さんは怖いものはないと言っていたが・・・・。

「のらくろ」の作者、田川水泡氏の作。新作と言うより「旧作」か?
■扇風機■新作落語  読み:せんぷうき

別名:
別名:
<登場人物>
・男
・妻
・社長
西向きの六畳一間のアパートに暮らす仲の良い夫婦。
社長は自宅でいらなくなった扇風機を社員に譲ろうと思ったが、夫は思わず答えてしまう。
「いまどき扇風機のない家はないでしょう。」
後日、社長がたずねて来ることになった。実は社長はその夫婦の仲人だったのだ。社長が来ると扇風機がないことがばれてしまうので、急遽電気屋に買いに行くがあいにく売りきれ。
そこで、涼しい部屋なので扇風機がいらない部屋だということにしようと、西の窓に「南」と書いた紙を張ったりと工夫をするが・・・・

春風亭柳昇師の自作自演の新作。
■ラブレター■新作落語  読み:ラブレター

別名:女給の文
別名:
<登場人物>
・男
・友達
カフェー(キャバレー)の女の子から手紙をもらった男。
ノロケようと友達にその手紙を見せるが、その手紙の書き出しは「こなだ、こなだ・・・・」と、訳がわからない。
友達は粉屋の娘かと勘違いするが、実は「こないだは、こないだは・・・・」だった。

先代痴楽師が有名だが、明治の頃に先代蝠丸師(文治師のお父上)が作った噺とか。
■出札口■新作落語  読み:しゅっさつぐち

別名:
別名:
<登場人物>
・駅員
・切符を買う客
東京駅で男が切符を買いたいが行き先の駅名をど忘れした。
そこで駅員は駅名を聞けば思い出すだろうから、「順に言っていくから思い出したら止めてくれ。」と東京、新橋、品川・・・・と順に駅名を並べてゆく。
東海道本線から山陽本線、さらに鹿児島本線へと西鹿児島駅まで延々と並べるが、男が行きたい駅は出てこない。
実は男が行きたい駅は意外にも・・・・。

三代目 三遊亭右女助師といったら、やっぱりこの一品。
高座の時間に余裕があるときは、さらに上野駅から東北本線、津軽海峡線を通って函館まで言いたてるロングバージョンもありました。
■虱茶屋■新作落語  読み:しらみぢゃや

別名:
別名:
<登場人物>
・社長
・幇間
・芸者
たいていの遊びにあきてしまった社長。
ルンペンに金を払い、ホワイトチーチーすなわちシラミを集めてくる。
シラミを小瓶に入れ袂に忍ばせ、なじみのお茶屋に上がると、手相や人相にあらず骨相占いをしてあげるとみんなを集める。襟あしで占うから頭を下げてうなじを見せるようにと言って、みんなの背中にシラミを入れてゆく。そして、最後に幇間の一八には、特によくみてやると言ってたっぷり入れて、後は自分は素知らぬ顔。
一八はだんだん痒くなりじっとしていられなくなり、立ち上がり夜桜を踊るが痒くて痒くてヘンテコな踊りになってしまう。
この踊りや痒さをガマンしている仕草がみどころ。

RoadShow Ver1.0 by Terra