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【6】件 登録されています。


キーワード: and and  ジャンル:  
■辰巳の辻占■廓噺  読み:たつみのつじうら

別名:身代り石
別名:辻占
<登場人物>
・若旦那
・伯父さん
・花魁
洲崎の花魁に良いことを云われて、ぽーっとのぼせあがった若旦那。月に二・三
度しか家に帰らないなんてことになってしまう。その親父に頼まれた伯父さんが、
目を覚しにかかって、若旦那にこんな策を授けます。
「お前のおとっつぁんと、おれは相談したんだ。お前は遊び好きてえんじゃない。
女に惚れて、通ってるんだ。その女を身請しようじゃないか。その女が、シンから
お前に惚れてるって云うんだったら、喜んで身請してやる。それをお前、試して
みなよ。」
「試す……、ってぇますと?」
「うん。これから辰巳に行って、その女を茶屋に呼びだしな。そこでお前、泣くんだよ。
義理ある人のお金を五百両使い込んだんだけれど、それがあらわれた。どうしても
あたしぁ死ななきゃならない。気の毒だと思ったら、折れた線香の一本でも手向けて
おくんなさい。そう云って、それはお気の毒、あたしがなんとかいたしましょう
ってんで奥に引っこんだら、諦めな。若旦那一人で死なせるのはお気の毒、あたしも
一緒に死にましょうと来たら、飛びこむすんでの所で手を取って、おれのところに
引っぱって来な。一緒にしてやるから。」
若旦那、云われたとおりに試してみる。すると花魁、海までついてきたが、
途中で心変りして、わざと遅れて着いてって、
「若旦那、あたしは足を痛めて、若旦那のところまでは行けません。あたしはここで
飛びこみます。お先にごめん下さいまし。南無阿弥陀仏。」
ってんで、石を投げこんでごまかしちゃう。恐くなった若旦那、若旦那も石を
投げこんでごまかして、その場から逃げだした。けれど、途中で花魁と鉢合せ……。
■棒だら■酒呑噺  読み:ぼうだら

別名:
別名:
<登場人物>
・江戸っ子のふたり連れ
・田舎侍
・芸者さんたち
江戸っ子のふたり連れが、料理屋で一杯。隣の座敷で、イモ侍が芸者をあげて
どんちゃんさわぎ。その侍の云うことが、いちいち江戸っ子の気に障る。
「おいどんの好きなのはな、エボエボ坊主の酸っぱ漬に赤ベロベロの醤油漬じゃ」
「おいおい、たまんねえね、タコの三杯酢にマグロの刺身を、あんなこと云ってやがるよ」
あげく、侍がワケの分らない歌を唄いだしたのを聞いて、我慢できなくなった
江戸っ子、隣座敷に乱入、「たたっ斬る」「おお、斬りやがれっ」の大騒ぎ―。
■十徳■前座噺  読み:じっとく

別名:
別名:
<登場人物>
・男
・ご隠居
・長屋の連中
長屋で、若い衆の寄合。その前を、ご隠居が、変ったなりをして通り過ぎる。
しょっちゅうご隠居のところを訪ねている男が、着ているものの名前を
仲間に尋ねられ、答えられず笑いものになってしまう。
くやしいからってんで、ご隠居のところに出かけて、「そりゃ十徳だ」
と教わった。ついでに名前の由来を尋ねるけれど、ご隠居だって知っちゃあ
いない。「立てば衣のごとく、座れば羽織のごとく、ごとくごとくで十徳だ」
と、いい加減なことを教わった男、得意になって長屋の連中のところに
ひけらかしにいくが……。
■目薬■長屋噺  読み:めぐすり

別名:
別名:
<登場人物>
・男
・女房
目を悪くして、仕事に出られなくなってしまった男のために、
女房が薬屋で目薬を算段してきた。が、仮名を読むのも危ない
夫婦、効能書がなかなか読めない。
「めしりにさすへし」の「め」を「女」と読んでしまって、
わけもわからず女房の尻に目薬をさすが……。
■よかちょろ■お店噺  読み:よかちょろ

別名:
別名:
<登場人物>
・若旦那
・大旦那
・おっかさん、番頭
掛取りに出たまま鉄砲玉になっていた道楽者の若旦那が数日ぶりに帰ってきた。
取ったはずの勘定二百円が既にないという。怒った親父に使いみちを
問いただされて答えるに、髭そりが五円、よかちょろに四十五円……。

「よかちょろ……、舶来ものかい?」
「お座敷向きに使います。ご覧に入れましょうか。♪女ながらも まさかの
ときは はぁよかちょろ主に代りて 玉ぁだすきぃ……」

あきれた大旦那がおかみさんに八つ当り、おっかさんも怒って、あなたは畑が
悪い畑が悪いとおっしゃるけれど、あなたの鍬だってよくない……、と
夫婦喧嘩。

若旦那、ご勘当になります。
■王子の幇間■居候.幇間噺  読み:おうじのたいこ

別名:
別名:
<登場人物>
・平助
・旦那
・おかみさん
野幇間の平助、呼ばれもしないのに旦那の家を訪ねてまとわりついて、金品を
せびる癖がある。
この日も平助が来た。居留守を使っていればそのうちに来なくなるだろうと
旦那が奥に隠れていたら、こともあろうに平助はおかみさんに、あなたに岡惚れ
しちまったから駆けおちしようと持ちかけた。
おかみさんもさるもの、話にのるフリをして平助に、金目のものと称して七輪を
四つも入れた葛籠や薬罐をしょわせて、間抜けな格好にしたところで旦那を
呼びだした―。

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