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【149】件 登録されています。


キーワード: and and  ジャンル:  
■長者番付■旅噺  読み:ちょうじゃばんづけ

別名:うんつく番付
別名:
<登場人物>
・江戸っ子旅人A
・江戸っ子旅人B
・京の酒屋
江戸っ子二人が旅をして、京まで来た。しかし、二人とも疲れていた。そこに、酒屋の看板が、見えた。酒を売ってもらおうと、二人は酒屋に向かった。そしたら、その酒屋、売る量は船1艘分だとか無茶なことを言う。そこで江戸っ子、怒って
「この”うんつく”め船1艘分も酒を持って旅が出来るかい!。」
そしたら、怒ったのは酒屋、
「おい!”うんつく”の意味を教えてもらおうじゃないか。言うまで帰さないぞ!」
  ”うんつく”の意味は”間抜け”さあ、江戸っ子旅人の運命は!
■粗忽の初詣■新作落語  読み:そこつのはつもうで

別名:
別名:
<登場人物>
・粗忽な男
・粗忽な男の妻
・粗忽な男の息子(箱太郎)
大工で粗忽な男は昨年からの仕事から帰る途中家が分からなくなり次の日(元旦)に家に帰ってきて家族3人で初詣に行く。しかし、絵馬を描くときもおみくじを引く時も失敗ばかりしてしまう。
■探偵うどん■吝嗇.泥棒噺  読み:たんていうどん

別名:
別名:
<登場人物>
・探偵
・盗人
・300両盗まれた人
探偵(今で言う刑事)が盗人を捕まえるために検問をはっていた。ある夜泥棒がうどん屋の屋台を借りて検問を通り越そうとして、うどん屋に「俺は盗人だ」と白状した。そして、盗人は1両うどん屋にやろうとしたがうどん屋は断った。そして、うどん屋が何とか一杯うどんを食わせようとしたが、盗人はうどんが嫌い。しまいには口論になって、うどん屋は「何とかして、いっぺえ食わせてみせる」といって自分は刑事だと述べて、盗人をつかまえた。サゲは「刑事?ああ、とうとういっぺえ食わされた・・」
■幽霊車■怪談噺  読み:ゆうれいぐるま

別名:
別名:
<登場人物>
・客
・車夫(くるまや)
・もう一人の客
弐人乗りの車夫さん。その懐で赤ん坊が泣く。客の一人が、「大変だ」ってんで車を止めて氷屋で話を聞くと、女房が死んで独りで育てていると言う。余りに貧乏で甘酒一つ買ってやれない。葬式出したその晩の枕元に、女房が出た。「子供が泣いたら私の着物を掛けてやって下さい。」乳のでない男手一つ、その通りにすると、子供はピチャピチャ吸っとる様子。それからというもの、車が坂にかかると、女房が後押ししてくれるから楽んなった。更には、そのことが近所で「幽霊車」と評判になったそうな。「冗談じゃねえ、もういい」ってんで、そこそこにお銭を渡して、客二人は慌てて氷屋を飛び出す。「あの車、汚ねえったらねえ。その上幽霊車だと言いやがる」と言うと、もう一人の客が「まさに幽霊車たあ、あのことだ」「どうしてだい?」「お前さん、よく見てねえんで?」「あー!道理であの車夫、おあしが無かった」
■一文笛■新作落語  読み:いちもんぶえ

別名:
別名:
<登場人物>
・掏摸(スリ)の男
・兄貴分
腕利きの掏摸(スリ)の男。
仲間達に腕自慢をしているところへ、今は足を洗ってカタギになっている兄貴分がやって来る。
弟分にも足を洗うように説教するが、他に仕事も出来ないし、貧乏人からは取っていないと居直られる。
じゃあ昼間の事はどう説明するのかと詰め寄る兄貴分が語ったことは...

昼間、掏摸が兄貴分の長屋へ立ち寄ったところ、角の駄菓子屋に子供が集まっている。
子供達は小さな笛=一文笛に群がっているが、指をくわえて見ているだけの貧乏そうな子供がいる。
その子供に対する駄菓子屋の婆あの態度に腹を立てた掏摸は、通り掛かりに一本抜き取り、子供の懐へ放り込んだ。

ここまでは掏摸も承知しているが、その後を聞いて愕然とする。

子供が懐に手を入れると買った覚えない笛が出てきた。
おかしいと思ってもそこは子供、口へ持っていってピ〜ッと鳴らした。
駄菓子屋の婆あは盗んだものと判断し、父親の所へ連れて行く。
元士族で、病気の身でありながら男手一つで子供を育ててきたという父親は、長屋の連中が謝ってやっても、子供が泣いて言訳しても、懐から笛が出てきた以上納得しない。
とうとう子供は井戸へ身を投げ、命は取り止めたものの、意識不明だと言う。

「たかだか五厘か一銭の笛、なんで買ぉて渡してやらん。それを盗人根性と言うんや!」
と、兄貴分に言われた掏摸、懐から匕首(あいくち=小刀)取り出すと右手の人差指と中指を落し、足を洗う事を誓う。

明くる朝、掏摸は兄貴分のところへ子供の様子を聞きに来る。
近所の酒屋に往診に来ていた北浜の洋行帰りの医者に見せたところ、
「このままでは六分は死ぬ。すぐ入院さして、手に手を尽くしたら八分までは請け合う」
と言うが、入院にはニ十円の金がかかるという。
長屋中の銭を集めてもニ十円という大金は集まらない貧乏長屋。
医者がまだ酒屋でご馳走になっていると聞いた掏摸、急いで表ヘ駆け出し、医者の懐から金をスリとってきた。
怒られるのは承知で兄貴分の前に金を差し出す。
兄貴分も、子供の命には代えられん、と、目をつぶる事にしたが、改めて掏摸の技術に感心する。
「これだけの指(人差指と中指)飛ばして、よう仕事できたな。」
「兄貴、実はわいギッチョ(左利き)やねん」
■六尺棒■お店噺  読み:ろくしゃくぼう

別名:
別名:
<登場人物>
・親父(幸右衛門)
・道楽息子(幸太郎)
お店の主人=親父(幸右衛門) と 若旦那=道楽息子(幸太郎)。
今夜も遊んで帰ってきた道楽息子、こっそり入れてもらおうと、
「わたしです。開けてください」
と言うと、息子に呆れて帰りを待ち受けていた親父、
「わたしさんという人は存じません」
とつれない返事。
息「私です、幸太郎です」
父「幸太郎のお友達ですか、
  『あんなやくざな倅は勘当だ』とお伝え下さい」
息「他人にこの家を取られるぐらいなら、火をつけます」
怒った親父、外に出て六尺棒を持って追いかけるが、逃げた息子は隙をみて家に入り戸を閉めてしまう。
立場は逆転、締め出された親父と中の息子。
父「こら、開けなさい」
息「どなたです」
父「わたしだ、開けなさい」
息「わたしという人は存じません」
父「わたしだ、幸右衛門だ」
息「幸右衛門のお友達ですか、
  『あんな堅物な親父は勘当だ』とお伝え下さい」
と、真似ばかりするので、
父「そんなに真似がしたかったら、
  六尺棒を持って追っかけて来い」
■棒鱈■酒呑噺  読み:ぼうだら

別名:
別名:
<登場人物>
・江戸っ子
・田舎侍
・板前
料亭で友達と呑んでいる江戸っ子。
隣の部屋がうるさくてしょうがない。
聞くと「赤ベロベロ」(=マグロの刺身)「エボエボ坊主の酸っぱ漬け」(=酢蛸)等 田舎者丸出しの侍が喋っている。
江戸っ子が苦々しく思っていると、珍奇な唄まで唄いだす。
日頃から、江戸でのさばる田舎武士に我慢がならない江戸っ子、とうとうキレて隣の座敷に乗り込む。
田舎侍も後に引かず、とうとう喧嘩沙汰に。
ついに侍が刀を抜いたので、調理場の板前が中に入って身振り手振りで止めるだが、料理の途中だったので手には胡椒。
一同皆くしゃみを始め、
「喧嘩はどうなった?」
「胡椒が入りました」

サゲの「胡椒」は、「故障」(異議を申し立てるの意)の地口。
■応挙の幽霊■怪談噺  読み:おうきょのゆうれい

別名:
別名:
<登場人物>
・書画屋
・幽霊
ある書画屋が、円山応挙のものと思われる幽霊の軸を仕入れる。
これを、お得意の旦那に90円で売り、品物は翌朝届る事になった。
気を良くした書画屋は、軸を床の間に掛けお神酒と鰻を供え、
チビチビと呑みはじめる。
すると、燈火がだんだん暗くなり膳の向うに女が現れる。
実はこの軸、応挙の真筆で、幽霊は、
”いつも怖がられて、暗い所にしまわれてしまう。
 それを貴方は酒や鰻を手向けてくれた。
 嬉しくなって、軸から出てきた。”
と、言い、酌をしながら自分も呑みはじめる。
酔った幽霊は、三味線を弾いたりして大騒ぎをしていたが、いつのまにか、軸に
戻って画の中で寝てしまう。
あきれた書画屋、
”困ったなぁ、朝までに酔いが覚めるかしら?”
■始末の極意■マクラ.小噺  読み:しまつのごくい

別名:
別名:
<登場人物>
・ケチな男
・友達
ケチな男が友達に、
「お前は金使いが荒いから、節約の仕方を教えてやる。」
と、松の木に登らせる。
中指、薬指を順に離させて、
「それ以上離せるか?」
「これ以上離したら、落ちてしまう。」
「そうだろう。」
と、親指と人差指で丸を作って見せ、
「これを離さんのが、始末の極意 だ。」
■笠碁■その他  読み:かさご

別名:
別名:
<登場人物>
・碁敵同士(お店の主人or隠居)

お互いにそれほど強くない碁敵(ごがたき)同士。
いつもは「待った」ばかりなので、今日は待ったなしという条件で勝負を始めた。
次第に夢中になり、
「ちょっと、この手を待ってくれないか」
「いえ、待てません」
もめたあげく、何年も前に貸した金のことまで持ち出し、
「あの時『待ってくれ』というあなたに、『待てません』と言いましたか?」
とまで言い出す騒ぎ。
罵り合い、喧嘩別れしたもののヘボ同士の二人は、他に相手もいない。
数日経つともう我慢が出来ず、雨のニ・三日も降り続くと、「碁敵は憎さも憎し懐かししし」と古川柳そのままの心境。
相手の様子を見に出掛けてみようと決心したが傘がない。
登山したときのかぶり笠かぶって出掛けてみると、相手も暇を持て余している様子。
さっさと碁を打ちたいが、照れ臭くて入れない。
一方、敵の方も、妙な格好してウロウロしてる敵に気付いたが、やはり照れ臭くて声が掛けられない。
とうとう堪りかねて、
「やいツ、ヘボッ!」
と中から声を掛ける。
「ヘポかへボでないか、一番くるか」
と無事に仲直り。
さっそく碁を打ち始めたが、盤の上にボタポタ水が落ちてくる。
「おい、いけねえな、かぶり笠を取んな」

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