無筆[読み書きの出来ないこと]の八五郎が知り合いの葬式で弔問客の名前を帳面に書き込む役を頼まれる。 困った八五郎は女房に夜逃げを提案、あきれた女房は八五郎と一緒に帳面付けを頼まれていた源兵衛に全部やらせるよう策を授けた。 翌朝、まだ暗い内に寺へ駆け込んだ八五郎は女房のアドバイス通り先に帳面付けの準備を済ませ、後からやってくる源兵衛に書付をやらせようとするが何と源兵衛の方が先に来ていた。 実は源兵衛も無筆、困った二人は『仏の遺言で帳面はめいめい付け』と言うことにして客に書かせようと考えた。 途中でやってきた占いの先生が代筆してくれたおかげで帳面付けは無事終了、いざ帰ろうとすると熊五郎がやって来る。 困った二人が考えた手は「熊五郎は葬式にこなかったことにしよう」
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