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【12】件 登録されています。


キーワード: and and  ジャンル:  
■探偵うどん■吝嗇.泥棒噺  読み:たんていうどん

別名:
別名:
<登場人物>
・探偵
・盗人
・300両盗まれた人
探偵(今で言う刑事)が盗人を捕まえるために検問をはっていた。ある夜泥棒がうどん屋の屋台を借りて検問を通り越そうとして、うどん屋に「俺は盗人だ」と白状した。そして、盗人は1両うどん屋にやろうとしたがうどん屋は断った。そして、うどん屋が何とか一杯うどんを食わせようとしたが、盗人はうどんが嫌い。しまいには口論になって、うどん屋は「何とかして、いっぺえ食わせてみせる」といって自分は刑事だと述べて、盗人をつかまえた。サゲは「刑事?ああ、とうとういっぺえ食わされた・・」
■目黒のさんま■大名.武家噺  読み:めぐろのさんま

別名:
別名:
<登場人物>
・殿様
・家臣、先方の料理方
殿様、武芸鍛錬ということで、目黒のほうへまいり、小高い山の赤松のほうへ徒歩で家臣たちと走ったあと、腹が減ったというときに、さんまのにおいが・・・。さんまを焼いていたのは近くの農家。そこにて、殿様、家臣ともども、さんまを召し上がります。
その後、殿様はご親類へお客様においでになり、お料理方が出てまいり
「えー、恐れながら、今日のお料理は何を召し上がりまするか」
「うむ、余はさんまであるぞ」
何かの間違いだということでもう一度うかがうと、やっぱりさんま。
早速日本橋の魚河岸でさんまをし入れ、さんまは油を抜き、小骨を抜き、吸い物となって出てきます
「何だ?これは、これがさんまか?」
「ははっ!御意にございます」
一箸お付けになります
「うむ?な、何だこれは・・・これ、このさんまはいずれよりし入れたのだ?」
「はっ、日本橋は魚河岸でございます」
「何だ、日本橋の魚河岸?いや、それではいかん、さんまは目黒に限る・・・」
■やかん■長屋噺  読み:やかん

別名:
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<登場人物>
・(愚者)
・隠居
ご隠居のところへ長屋の若者が訪ねてくる。
隠居にさんざん愚者だと言われた若者、
あれこれ隠居に聞き始める。
魚の名前は誰がつけたのか、
マグロはどうしてマグロというのか、

「じゃあ、コチってのは?」
「こっちへ泳いでくるからコチだ」
「向こうへ泳いでいったらムコウでしょ?」
「お前が向こうへ回ればコチになる」

などと言い合う。
聞くものに困った若者、
目の前にある湯飲み、鉄瓶の由来にうつる。

「鉄瓶は?」
「鉄でできているから鉄瓶」
「じゃ、やかんは?」
「やでできて・・・は・・・いないな。」

答えに困ったご隠居、戦国時代の話を持ち出してきて、
なんとか理屈をつけようとする。
■浜野矩随■人情噺  読み:はまののりゆき

別名:
別名:
<登場人物>
・浜野矩随
・若狭屋主人
・矩随の母
腰元彫り(彫金)の名人=浜野矩安を父にもつ矩随。
何かにつけて亡父と比較され、腐りきってしまい、技術は伸び悩み。
それでも、先代に大恩のある芝神明の骨董屋=若狭屋は、矩随親子を見守り、矩随の彫ってくる物を黙って買い取っていた。
ある日、矩随の彫ってきた馬は、足を一本彫り損ない、三本足だった。
若狭屋は、失敗そのものよりも、それに気づかずに馬を持ち込んだ矩随の了見をなじり、
”死んでしまえ。”と、一喝する。
技量の拙さを自覚する矩随は、若狭屋の言う事も もっともだと感じ、死を覚悟する。
母親にそれを察知され、たった一人の母の形見にと観音像を彫ることになる。
水垢離をし、不眠不休で彫り続ける矩随と、それを見守るように読経を続ける母。
母親への形見の観音像の出来栄えは、先代をも凌ぐもので、若狭屋にやっと認められることになるが、その時、母は自宅で自刃。
最愛の母を失い、矩随は一念発起し先代を超える名人になり、若狭屋にも恩を返す。
三遊亭円楽師匠の十八番の江戸時代の名人2代の逸話。
■狸の化け寺■怪談噺  読み:たぬきのばけでら

別名:
別名:
<登場人物>
・火の玉の龍五郎
・狸
荒れ寺に住み着いた化け物を黒鍬の連中が退治する話。
化け物の正体は狸で、狸と人間の駆け引きがおもしろい。
桂米朝が復活させた古い珍しい話。
■らくだ■長屋噺  読み:らくだ

別名:らくだの葬礼
別名:
<登場人物>
・屑屋
・顔中傷だらけの男
・長屋の住人
ある長屋にたいそう嫌われていた らくだ とあだ名されていた男がいた。このらくだが自分でさばいたふぐにあたって死んでいた。
この兄弟分の男が、通りすがりの屑屋をつかまえて、「らくだの弔いをしてやるので、手伝え」と、言い出す。
長屋中の嫌われものだったので、どこへいってもまったく相手にされない。そこで、兄弟分の男が、「『らくだの死体を担いでいって、かんかんのうを躍らせる。』 と、言え!!」と、言う。
なんとかかんとか集めてきた弔い品で、酒盛りを始めるが・・・
■平林■滑稽噺  読み:ひらばやし

別名:名ちがい
別名:字ちがい
<登場人物>
・丁稚の定吉
・お店の番頭
・通りすがりの人達
丁稚の定吉はもの覚えが悪い。お店のお得意先の平林(ひらばやし)さんに宛てた手紙と口上を言付かって
お店を出たが、そのとたんに誰のうちへ行くのか忘れてしまった。手紙の表に「平林様」と書いてあるが、
その字が読めない。そこで、道行く人に聞いてみる。「すんまへん、この宛名の人のとこへ行きたいんですけど」
「お前、こんな字も読めんのか? これはひら、ちゅう字の下にりん、ちゅう字ィが書いてある。ひらりんやな」
そこで、「ひらりん」さんを探して歩いている。もういちど違う人に聞いてみると「ひらとちゃうがな。これはたいら
や。その次はりんと違う。これははやしやな。たいらばやし、とこう読む」そこで「たいらばやし」さんを探して
歩くが、どうも見つからない。念ためにもう一度聞いてみると、「これは、一、という字の下に八が二つあって、
その下が十や。ほんで木(もく)ちゅう字ィがふたつやろが。いちはちじゅうのもくもくと読むねん!」そこで、
「いちはちじゅうのもくもく」さんを探して歩いているが、どうも間違っているような気がしてきて、もう一度聞い
てみる。「相手見てもの聞かんかい。ええか、これはひとつ、ちゅう字や。その次はやっつと読むんじゃ。
それからとお、ときィやないかい。ええか。ひとつとやっつと、とっきっきじゃ」
そこで、「ひとつとやっつととっきっき」さんを探して歩いているが、どうにも見つからない。ヤケになって今までの
名前を連呼しながら道を練り歩いていると、通行人にぶつかって転んでしまった。「おつかいに行く先の人の
名前を忘れてしもうて難儀してまんねん。それはそうと、おじさん、なんて名前ですか?」「わしか、わしは
平林や」「ひらばやし!? 惜しい、ちょっとの違いや...」
■紙入れ■滑稽噺  読み:かみいれ

別名:紙入れ間男
別名:
<登場人物>
・小間物屋新吉
・得意先の奥方
・得意先の旦那
小間物屋の新吉はたいそういい男。ある夜、得意先の旦那が留守のところへ奥さんから呼び出され、
迫られる。恐るおそる、お床入りしかけたところへ、帰らないはずの旦那がお帰りだ、さあ大変。泡を食った
新吉は大慌てで逃げ帰り、うちへ着いてから紙入れを忘れて来たことに気付く。いっそ夜逃げしようか、
しかし、旦那が気付いたとは限らない。どうしよう。様子を見に行ってみようか...と翌朝、早くに再び
お店へ。旦那の様子を探りながら、余所事のような顔で夜逃げの事情を話しているうちに、当のおかみさん
が現われ、新吉の心配を笑い飛ばす。「だって、旦那の留守に若い男を引っ張り込もう、ってぇおかみさんだ
よ。新さんの紙入れが落ちてたら、ちゃんと拾っといて、あとで新さんにそっと渡す、とあたしゃ思うね。
ねェ、旦那ァ〜」「えっ、あぁ、そうとも。それに、間男されるようなマヌケな亭主だよ。そこまでは気がつくめぇ」
...と。こういう咄は故志ん生師匠に限りますねぇ
■蛙茶番■滑稽噺  読み:かわずちゃばん

別名:舞台番
別名:
<登場人物>
・建具屋の半次
・丁稚の定吉
・小間物屋のみー坊(名前だけ)
お店で芝居が始まるというのに、舞台番を頼まれた半次は、旦那にツラの悪口を言われてヘソを曲げ
て出てこない。そこで番頭が一計を案じ、小間物屋のみー坊が半次の舞台番を見たがっている、と騙
して誘い出した。半次は観客をビックリさせようと自慢の緋縮緬のフンドシをきりりと締めて、長屋を出、
そのまんまお店へいけば良かったんだが、傍惚れしている娘が見に来るってんで、お湯屋へ寄った。
虎の子のフンドシを番台に預けて身体を洗っているところへ、定吉に「みー坊が帰っちゃう!」
と脅された半次、フンドシを忘れたままお店へ駆け出した。そして、舞台のすそに半畳を敷き、クルッと
ケツを捲くって...
■幾世餅■廓噺  読み:いくよもち

別名:
別名:
<登場人物>
・清蔵
・幾世太夫
・搗き米屋六右衛門
基本的なストーリーは「紺屋高尾」と同じ。登場人物が搗き米屋の職人=清蔵と幾世太夫に変わり、夫婦に なった後、両国広小路に餅屋を開く。実際にあった両国名物「幾世餅」の由来とされる。

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