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【228】件 登録されています。


キーワード: and and  ジャンル:  
■錦木検校■大名.武家噺  読み:にしきぎけんぎょう

別名:三味線栗毛
別名:
<登場人物>
・酒井角雅楽守角三郎
・錦木
 酒井雅楽頭という大名の総領には、3人の子供がいたが、末子である角三郎は、父にうとまれ下屋敷に遠ざけられる。

 ある日、錦木という盲人にアンマをさせたところ、あなた様は御当家の御親戚でございますかと聞いてくる。
 「違う、家来だ。」と答えると、角三郎は大名となる骨組をもっているという。
 錦木を気に入った角三郎は、万一自分が大名になった場合は、錦木を検校(盲人の最高位)にしてやると約束する。

 はたして、その後、角三郎は大名となる。
■おすわどん■前座噺  読み:おすわどん

別名:
別名:
<登場人物>
・おすわどん
・・徳三郎 ・荒木先生
・・蕎麦屋
上州屋の旦那、徳三郎の奥さんが死んだ。
愛妻家で有名だった徳三郎、女房が死んだ途端にガクッとなった彼を心配した親戚一同が再婚を進めた。
相手は女中のおすわ、徳三郎にも依存はなく二人は晴れて結婚した。
ところが・・・しばらくたった夜、徳三郎がトイレに行くと廊下の引き戸ががたがたと鳴り「おすわどん・・・おすわどん・・・」と呼ぶ声が!!
店は大パニックとなり、おすわは心労から床についてしまった。
困ったのは徳三郎、近所に住む荒木という武芸者に頼んで化け物退治に乗り出した。
そして、その夜荒木先生が待機していると又『おすわどん・・・』と呼ぶ声が。
表に飛び出した先生、そこに居たのは蕎麦屋だった。
実は、蕎麦屋の『オソバ・・・ウドン』という売り声が謎の声の正体だったのだ。
用は空耳、というわけ。
やけになった先生は蕎麦屋の首を討ち取り、化け物を退治の証拠にすると言い出した。
困った蕎麦屋は「息子を身代わりにする」といってそば粉を取り出す。
「これの何処が息子なんだ!?」
「『そば』屋の息『粉(子)』でそば子・・・息子です」
「これを如何しろと?」
「手打ちにしてください」

桂 歌丸師匠か復活させた古い話。
■短命■その他  読み:たんめい

別名:長命
別名:
<登場人物>
・八五郎 ・隠居
・伊勢屋のお嬢さん[後におかみさんに]
・三人の旦那
「伊勢屋に怪奇が続いている」
そんな話を、隠居のところに持ち込んできた八五郎。
聞くと、伊勢屋の美しい一人娘が美男子と結婚したのだが、その美男子が結婚後あっという間に弱って死んでしまったというのだ。
次に娘・・・母親が死んだため伊勢屋の主となった彼女と結婚したのは色の黒い醜い男。これもまたあっという間に死んだ。
そして三人目が死んだのが昨日・・・。
不思議がる八五郎に、隠居はこう言った。
「美しい妻と結婚すると旦那は短命に、そうじゃない妻と結婚すると長命になるんだよ」
なるほど、妻が美しいと旦那は・・・。
感心して帰ってきた八五郎は、女房の顔を見て「俺は長命だなぁ・・・。」
■壺算■滑稽噺  読み:つぼざん

別名:
別名:
<登場人物>
・兄貴 ・弟分
・・瀬戸物屋
・・客
弟分に「二荷入りの壺を買いたい」と言われ、とある瀬戸物屋に引っ張ってきた男。
何を思ったのか半分の一荷しか入らない壺を買い、不思議がる弟分を連れて帰ってしまう。
弟分が文句を言うと、男は突然もとの瀬戸物屋に戻るよう指示。
「さっきの買い物は間違いだった」と言い、二荷入りの壺を購入し元の一荷入りの壺を三円で下取りさせた。
さて、そのまま帰ろうとすると瀬戸物屋の主が「代金が足りない」と呼び止めてくる。
兄貴分は「まず三円払い、それから三円分の壺を下取りしたんだから三円と三円で六円だろ?」
兄貴分の巧妙な話術に惑わされ、パニック状態に陥った主は・・・。
■すずきさんの悪霊■前座噺  読み:

別名:
別名:
<登場人物>


■傘の断り■与太郎噺  読み:かさのことわり

別名:金明竹
別名:
<登場人物>
・与太郎
・店の主
・通行人数名
にわか雨、道具屋の軒先に雨宿りしようと男が一人駆け込んでくる。
当然のごとく傘は無い。
その様子を見た店員の与太郎は、可哀想だと男に店の主が使っている蛇の目傘を貸してしまう。
主にその話をしたら怒られた。
「今度そういう人がやって来たら『家にも貸傘は何本かございましたが、使いすぎて骨は骨、紙は紙とぼろぼろになって使い物になりませんから、焚き付けにしようと物置に放り込んであります。』と言って断ってやれ。」
次に来たのは近江屋の旦那さん、何でも押入れにネズミが出たから猫を貸して欲しいとか。
ところが与太郎はさっき教わった傘の口上で断ってしまう。
「家にも貸し猫は何匹かおりましたが、使いすぎてぼろぼろになったので・・・」
その話を聴いた主はまた与太郎にお説教、
「今度そういう人が来たら『盛りがつい出てっちゃって、帰ってきたと思ったら何処かで海老の尻尾でも食べたらしくて、腹痛を起こしたのでマタタビ舐めさせて寝かしている』と言って断っちゃえ。」
今度来たのは讃岐屋の旦那さん、何かの目利きをして欲しいらしくて旦那さんに来て欲しいというが、与太郎はさっきの猫の口上で断ってしまう。
「家にも旦那が一匹いましたがね、この前盛りがつきまして・・・。」

後でこの話を聴いた主が慌てて讃岐屋のところに事情を説明しに行き、その間に中橋の加賀屋の使いで弥市さんと言う人が来て・・・・、と『金明竹』の枕として使われる事が多い。
■からくり屋■長屋噺  読み:からくりや

別名:
別名:
<登場人物>
・仙太 おつる
・仙太のおじさん
・仙太の親方
仙太は腕のいい左官だが、親方の一人娘おつると仲良くなってしまい親方にクビを言い渡されてしまう。
話を聴いたおつるは「別れるぐらいなら」と仙太に駆け落ちを提案、二人は夜に紛れて家を抜け出した。
さて何処へ行こう、そう考えた仙太は四谷に『からくり屋』を営むおじさんがいる事を思い出しおつるをそこへ案内する。
翌日、このおじさんがおつるの実家を訪ねてきておつるを仙太のお嫁さんにしてくれるように親方と交渉するが途中から商売の癖でからくり屋の口上みたいになり、
「ハッソラー、一緒にさせて下さいなー、ガッタン。」
親方もつい釣り込まれて「婿にはァ、とれませーんよ」と言ってしまう落ちが面白い。
■館林■旅噺  読み:たてばやし

別名:
別名:
<登場人物>
・半公
・武道の先生
ある剣術使いの所に剣の修行に通っている半公と言う男。
その男がある日、突然武者修行に行きたいと言い出した。
当然先生は半公を止め、武者修行は危険だと次のような話をする。
先生がかつて修行で館林を訪ねると、一軒の酒屋で泥棒が抜き身の刀を手に酒蔵に立てこもっている所に遭遇した。
先生はまず酒屋の主人に頼んでご飯を用意してもらい、それを食べると空き俵を持って蔵の前へ。
俵を蔵に投げ込むと空腹と焦りから錯乱した泥棒が人だと思い俵に切りつける、そこへ先生が飛び出していって泥棒を岩石落としで蔵の外に放り出したと言うのだ。
これを聞いた半公は感動、自分もまねしたいと考えているとなじみの酒屋で物凄い騒ぎが起きているに遭遇する。
話を聴くと酔っ払いに絡まれ、困った一人の侍が蔵に閉じこもってしまったらしい。
これはチャンスだ、そう思った半公はご飯を食べる所から先生の行動を真似、侍退治(?)に乗り出した。
だが、結局半公の作戦は大失敗、最後は自分が蔵の外に投げ出されてしまい
「先生、嘘ばっかり・・・。」

これは六代目林家正蔵の演出。
この他に半公の首が侍の一刀で切り落とされ、ゴロゴロと転がって「ウヘーッ、先生、嘘ばっかり」と言う演出も存在する。
ちなみに、後者の演出をよく用いたのは八代目桂文治。
■小言念仏■前座噺  読み:こごとねんぶつ

別名:
別名:
<登場人物>
・老人

殆どが老人のセリフで構成されている異色の作品。
老人が仏壇に向かって念仏を唱えるがそのセリフはだんだん念仏から脱線して行き、仕舞いには周囲への文句を羅列した物ばかりになってしまう。
■看板のピン■前座噺  読み:かんばんのぴん

別名:
別名:
<登場人物>
・隠居 
・博打仲間
博打仲間が集まって博打をやっているとそこへご隠居が訪ねて来る。
実は昔すごい賭博師だったというこのご隠居、一度は断るも男達に誘われ一番だけと言う約束で賭博に参加した。
ご隠居は鮮やかな手つきで壺皿を振るが、何とサイコロは皿の外。
全く違う場所に皿を伏せていたのだ。
これはかつての凄腕の賭博師もモウロクしたな、博打仲間は呆れながらもサイコロの目、『一』にお金を賭ける。
対してご隠居の賭けた目は『三』、これは如何考えてもこちらの勝ちだと男達が思ったその瞬間、ご隠居は「これは看板だから」とサイコロを撤収。
壺皿を開けると中にはもう一つサイコロが入っていて、その目はキチンと『三』を指していた。
この賭博の後、参加していた一人の男が違う場所でご隠居の真似をしてみるが・・・

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