何にでも感動する植木屋さん、その日は仕事先の主に感動して帰ってきた。 主にいろいろなものをご馳走になった際、菜のお浸しを持ってくるよう妻に言うと奥さんが「鞍馬山から牛若丸がいでましてその名を九郎判官」、主が「義経にしておけ」と言ったらしい。 意味を聞くと『九郎判官』を『食ろう』に、『義経』を『よせ』に掛けた洒落だとか。 感心した植木屋は自宅でそれを真似しようとするが大失敗してしまう。 しかも女房が「鞍馬山から牛若丸がいでましてその名を九郎判官、義経」と台詞を言い間違えてしまい困った植木屋は「弁慶にしておけ」
弁慶は常に義経と一緒に行動していたことから幇間と同等とみなされ、『弁慶』が『何かにつけておごってもらう人』のことを指すようになっていたそうです。 本は上方の話し。
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