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【380】件 登録されています。


キーワード: and and  ジャンル:  
■錦木検校■大名.武家噺  読み:にしきぎけんぎょう

別名:三味線栗毛
別名:
<登場人物>
・酒井角雅楽守角三郎
・錦木
 酒井雅楽頭という大名の総領には、3人の子供がいたが、末子である角三郎は、父にうとまれ下屋敷に遠ざけられる。

 ある日、錦木という盲人にアンマをさせたところ、あなた様は御当家の御親戚でございますかと聞いてくる。
 「違う、家来だ。」と答えると、角三郎は大名となる骨組をもっているという。
 錦木を気に入った角三郎は、万一自分が大名になった場合は、錦木を検校(盲人の最高位)にしてやると約束する。

 はたして、その後、角三郎は大名となる。
■味噌豆■お店噺  読み:みそまめ

別名:
別名:
<登場人物>
・定坊
・旦那
旦那に呼ばれて、煮豆を見に行った定坊。煮え加減を見るためにつまみ喰いをしてしまう。後を引くなぁとつまみ食いを続けていたら旦那に見つかって使いに出されてしまう。

ところが旦那もつまみ喰い。やっぱり後を引くなぁ。しかしここでつまみ喰いをしていればいずれ定坊に見つかり、威厳を落としてしまうと考え、茶碗に盛って見つからないところで食べようと考える。思案した挙句せっちんなら一人で満員だからと豆を持って便所へ入ってしまう。

さて使いから帰ってきた定坊。旦那の姿が見えないのをいいことにまたつまみ喰いをしようとする。だが鍋の前にいたのではまた、旦那からお小言を貰うだろう。思案した挙句旦那と同じくせっちんで食べればよいと思いつく。

便所へやってきた定坊、旦那と鉢合わせしてしまう。

驚く旦那に定坊が言った一言・・・・・・
■おすわどん■前座噺  読み:おすわどん

別名:
別名:
<登場人物>
・おすわどん
・・徳三郎 ・荒木先生
・・蕎麦屋
上州屋の旦那、徳三郎の奥さんが死んだ。
愛妻家で有名だった徳三郎、女房が死んだ途端にガクッとなった彼を心配した親戚一同が再婚を進めた。
相手は女中のおすわ、徳三郎にも依存はなく二人は晴れて結婚した。
ところが・・・しばらくたった夜、徳三郎がトイレに行くと廊下の引き戸ががたがたと鳴り「おすわどん・・・おすわどん・・・」と呼ぶ声が!!
店は大パニックとなり、おすわは心労から床についてしまった。
困ったのは徳三郎、近所に住む荒木という武芸者に頼んで化け物退治に乗り出した。
そして、その夜荒木先生が待機していると又『おすわどん・・・』と呼ぶ声が。
表に飛び出した先生、そこに居たのは蕎麦屋だった。
実は、蕎麦屋の『オソバ・・・ウドン』という売り声が謎の声の正体だったのだ。
用は空耳、というわけ。
やけになった先生は蕎麦屋の首を討ち取り、化け物を退治の証拠にすると言い出した。
困った蕎麦屋は「息子を身代わりにする」といってそば粉を取り出す。
「これの何処が息子なんだ!?」
「『そば』屋の息『粉(子)』でそば子・・・息子です」
「これを如何しろと?」
「手打ちにしてください」

桂 歌丸師匠か復活させた古い話。
■短命■その他  読み:たんめい

別名:長命
別名:
<登場人物>
・八五郎 ・隠居
・伊勢屋のお嬢さん[後におかみさんに]
・三人の旦那
「伊勢屋に怪奇が続いている」
そんな話を、隠居のところに持ち込んできた八五郎。
聞くと、伊勢屋の美しい一人娘が美男子と結婚したのだが、その美男子が結婚後あっという間に弱って死んでしまったというのだ。
次に娘・・・母親が死んだため伊勢屋の主となった彼女と結婚したのは色の黒い醜い男。これもまたあっという間に死んだ。
そして三人目が死んだのが昨日・・・。
不思議がる八五郎に、隠居はこう言った。
「美しい妻と結婚すると旦那は短命に、そうじゃない妻と結婚すると長命になるんだよ」
なるほど、妻が美しいと旦那は・・・。
感心して帰ってきた八五郎は、女房の顔を見て「俺は長命だなぁ・・・。」
■壺算■滑稽噺  読み:つぼざん

別名:
別名:
<登場人物>
・兄貴 ・弟分
・・瀬戸物屋
・・客
弟分に「二荷入りの壺を買いたい」と言われ、とある瀬戸物屋に引っ張ってきた男。
何を思ったのか半分の一荷しか入らない壺を買い、不思議がる弟分を連れて帰ってしまう。
弟分が文句を言うと、男は突然もとの瀬戸物屋に戻るよう指示。
「さっきの買い物は間違いだった」と言い、二荷入りの壺を購入し元の一荷入りの壺を三円で下取りさせた。
さて、そのまま帰ろうとすると瀬戸物屋の主が「代金が足りない」と呼び止めてくる。
兄貴分は「まず三円払い、それから三円分の壺を下取りしたんだから三円と三円で六円だろ?」
兄貴分の巧妙な話術に惑わされ、パニック状態に陥った主は・・・。
■青菜■滑稽噺  読み:あおな

別名:
別名:
<登場人物>
・植木屋 ・主人
・植木屋の妻
・植木屋の友人
何にでも感動する植木屋さん、その日は仕事先の主に感動して帰ってきた。
主にいろいろなものをご馳走になった際、菜のお浸しを持ってくるよう妻に言うと奥さんが「鞍馬山から牛若丸がいでましてその名を九郎判官」、主が「義経にしておけ」と言ったらしい。
意味を聞くと『九郎判官』を『食ろう』に、『義経』を『よせ』に掛けた洒落だとか。
感心した植木屋は自宅でそれを真似しようとするが大失敗してしまう。
しかも女房が「鞍馬山から牛若丸がいでましてその名を九郎判官、義経」と台詞を言い間違えてしまい困った植木屋は「弁慶にしておけ」

弁慶は常に義経と一緒に行動していたことから幇間と同等とみなされ、『弁慶』が『何かにつけておごってもらう人』のことを指すようになっていたそうです。
本は上方の話し。
■三人無筆■滑稽噺  読み:さんにんむひつ

別名:
別名:
<登場人物>
・八五郎 ・八五郎の女房
・源兵衛 ・占いの先生
・熊五郎
無筆[読み書きの出来ないこと]の八五郎が知り合いの葬式で弔問客の名前を帳面に書き込む役を頼まれる。
困った八五郎は女房に夜逃げを提案、あきれた女房は八五郎と一緒に帳面付けを頼まれていた源兵衛に全部やらせるよう策を授けた。
翌朝、まだ暗い内に寺へ駆け込んだ八五郎は女房のアドバイス通り先に帳面付けの準備を済ませ、後からやってくる源兵衛に書付をやらせようとするが何と源兵衛の方が先に来ていた。
実は源兵衛も無筆、困った二人は『仏の遺言で帳面はめいめい付け』と言うことにして客に書かせようと考えた。
途中でやってきた占いの先生が代筆してくれたおかげで帳面付けは無事終了、いざ帰ろうとすると熊五郎がやって来る。
困った二人が考えた手は「熊五郎は葬式にこなかったことにしよう」
■清正公酒屋■お店噺  読み:せいしょうこうさかや

別名:
別名:
<登場人物>
・・清七 ・その父
・・お仲
・・加藤清正公
饅頭屋の娘・お仲と酒屋の倅・清七が恋人同士になった。
結婚を誓った二人だが、なぜか清七は父親に猛反対される。
何と清七の酒屋とお仲の饅頭屋、奉公人までいがみあう仇同士のような店だったのだ!
何でも清七が幼い頃、饅頭屋のパカでかい虎の看板を怖がったため外してもらうように交渉しに行ったところ、滅茶苦茶に言われて大喧嘩になったらしい。
おまけに、清七の泣き癖を治す為に作った加藤清正公の木像を撤去してくれと言われ断絶状態となったとか。
結局清七は親戚の家に軟禁されることとなった、それから数日後、お仲から手紙がきて二人は駆け落ちする。
その後心中を決意した二人、まずお仲が飛び込み次は清七・・・と思いきやいきなり後ろに引き戻される。
清七が振り向くと、何とそこには清正公が立っていたのだ。
清七が気になり神の世界からやってきたという清正公、清七がお仲を助けるよう頼むとにべも無く断った。
「なぜでございます」
『考えてみろ、アレは俺の仇の虎屋(饅頭屋の屋号)の娘だ』
■辻駕籠■滑稽噺  読み:つじかご

別名:
別名:
<登場人物>
・甚兵衛・吉
・大家
・駕籠の客
どんな仕事をやってもうまくいかない甚兵衛と吉つぁん。大家に言われ駕籠屋をすることに、大家の知り合いの駕籠屋に駕籠を借り、歩いていると、客に会う。吉原へといいやっていると、「いそいで」と言う。「磯井」という、場所だと思い、会津まで行く。その上、履物まで忘れる。
■長短■長屋噺  読み:ちょうたん

別名:
別名:
<登場人物>
・短気な男
・気長な男
 気長同士はうまくいかない。短期同士もうまく行かない。短期と気長な二人が仲がよかった。
 気長な男が、短気な男の家に来るが、中々座ろうとしない。やっと座ろうとしたところで、
「こんちは。」
とくる。すると、
「昨日、夜起きたら…。」
「火事か!?」
「ちがう、尿意を催してな。便所に行って手を洗うため雨戸を開けると。」
「泥棒か!?」
「いやいやちがう。すると、空に星が一つもない。ああ、こりゃあ、明日は雨になるなと思ったら。まあ、早い話が。」
「早くねえよ!」
「雨になると思ったら、今日はやっぱりこんなに雨だった。」
そのご、饅頭を食べるのにも、グチャグチャ食べ、煙草も吸うのをゆっくりなので、イライラして短気な男を手本を見せる。

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